第2回 公開講座 「量子とDNA」


近畿大学オープンリサーチセンター
「量子コンピュータの実現を目指した学際的基礎研究」

第2回 公開講座 「量子とDNA」
2009年3月17日(火) 18:00 〜 20:00 (開場: 17:50)
大学コンソーシアム大阪, ルームE (大阪駅前 第2ビル4階 キャンパスポート大阪)

趣旨

我々が日常使用するディジタル・コンピュータの進歩は著しいものがあります。30年前には世界に一つしか存在しなかったスーパーコンピュータと同等の能力を持った計算機が今日では携帯用のゲーム機に使われています。このように進歩の著しいディジタル・コンピュータですが、原理的な限界も見えています。すなわち計算素子の集積度の限界です。そのような原理的な限界を乗り越えるために、まったく原理の異なったコンピュータが提案されています。その一つは量子コンピュータで、通常のディジタル・コンピュータが0と1の値をとる「ビット」を情報の単位とする一方、量子コンピュータでは0と1の重ね合わせ状態である「量子ビット」を情報の単位とします。もう一つは遺伝情報を司るDNAを操作して計算を行わせるDNAコンピュータです。近畿大学の「量子コンピュータ研究センター(文部科学省所管のオープン・リサーチ・センター事業)」では物理学者,数学者,化学者を中心とする研究グループが,量子コンピュータの実現に向けて学際的な基礎研究を行っています。また、DNAコンピュータのアイデアを量子コンピュータに取り込む研究も行っています。今回量子コンピュータ研究センターの成果を一般の方にも知っていただくために公開講座を開催いたします。

事前の参加登録や参加費は必要ございません.
皆様のご参加をお待ちしております.

公開講座の概要

講演1(18:00 - 18:50)
近藤 康(近畿大学理工学部)「量子で計算?」
通常の0と1(ビット)を用いた古典的情報処理に対し,直交する2つのベクトル|0>と|1>(量子ビット)を用いた量子情報処理では,古典的情報処理をはるかに凌駕するスピードの演算や,絶対に破ることができない暗号を作ることができます。本講演では,この量子情報処理の考え方を紹介し,その応用の典型的な例である安全な暗号の鍵送信と量子テレポーテーションについて議論します。

講演2(19:00 - 19:50)
多田 雅人(近畿大学大学院総合理工学研究科)「DNAコンピューティング:情報を担う分子」
DNAを利用したコンピュータは、量子コンピュータと原理はまったく異なるのですが、並列計算が可能であることが特徴となっています。講演では、DNAコンピュータについて解説するとともに、生物の体内において「情報を受け取り、加工して伝達する」情報の担い手としてのDNAの役割について例を挙げながら解説します。

公開講座全体のまとめ

・本講座において量子コンピュータとDNAコンピュータの考え方について分かりやすく説明する
・SFに出てくるテレポーテーションが限定した意味ではあるが実現されている
・量子情報通信はすでに実用の域に達している
・DNAを操作して「計算」を行わせることができる

場所

大学コンソーシアム大阪, ルームE
(大阪市北区梅田1-2-2-400, 大阪駅前第2ビル4階, キャンパスポート大阪)
URL: http://www.consortium-osaka.gr.jp/

交通アクセスについてはこちらをご覧ください.

参加費

参加費は無料となっております. また, 事前の参加登録等は必要ございません.
皆様のご参加をお待ちしております.

問い合わせ

ご質問等ございましたら, 下記メールアドレスまでご連絡ください.

lec09_AT_alice.math.kindai.ac.jp

( _AT_ を@に置き換えてください.)